HOME >  プロジェクト紹介(平成28年度) >  魚介類が原料の無添加ペットフードによる漁師町活性化プロジェクト

キラリひょうごプロジェクト紹介

無添加ペットフードで漁師町活性化プロジェクト

<概要>

市場に流通しづらい鮫(フカ)・エイを有効活用し、無添加で安心・安全なペットフードの製造・販売を通じて地域活性化を図る、武田食品冷凍株式会社のプロジェクトをご紹介します。

お話いただいたのは・・・
事業担当者
武田 康平さん(武田食品冷凍株式会社 代表取締役)

プロフィール
昭和38年生まれ。兵庫県立洲本高校、立命館大学経営学部卒業後、イズミヤ株式会社入社。2年間の勤務を経て武田商店入社。平成元年に武田食品冷凍株式会社代表取締役に就任し現在に至る。地元漁業関係者等に幅広いネットワークを持つ。

この事業のふるさと投資はこちら
淡路島 未利用魚種を宝に変えるファンド(外部サイトへのリンク)

プロジェクトの背景

「海の恵みを宝に変える」

兵庫県洲本市。淡路島の東端に位置する由良港は、年間を通じ温暖な気候に恵まれた天然の良港です。高級魚が多数水揚げされることで全国的に知られ、高級料理屋からの指名を多く受けています。
古くから漁業が盛んで、現在も兵庫県下3番目の規模を誇るこの町ですが、ある問題を抱えていました。

武田さん

水資源の豊富な由良港では、「網に入ってきても引き取り手がなく、海へ返さざるを得ない魚」が大量にありました。その代表的な魚が、サメとエイです。サメもエイも白身で大変美味しく、栄養価が非常に高い優れた食材ですが、独特の“におい”を取り除く方法が確立されておらず、長らく市場への流通はありませんでした。

 

これらの魚をなんとか活用したいと、地元の漁師やレストランのシェフ、水産加工業者が集まり研究を重ねました。課題であった魚のにおいも、武田食品冷凍社の技術で克服することができました。
この結果、サメを使った料理メニューの開発に成功し、サメの身は大阪へ出荷し人気を得るようになりました。エイについても複数の問い合わせがあるそうです。

武田さん

体の大きなサメやエイの活用には目途がつきましたが、小さなものの活用については模索が続いていました。水揚げされる魚の中には、小さな魚がとても多く含まれています。これらを活用しなければ、私が目指す「海の恵みを宝に変える」という目標は達成できません。そこで、この小さな魚を骨まで有効に活用できるペットフードの製造販売へ挑戦することになりました。

 

サメやエイを消費できないということは、由良港の環境に対してもある影響を与えているとのこと。

武田さん

近年、淡路島近海のイイダコが壊滅に近いほどの不漁となっているほか、マダコも激減しています。捕獲されずに増えすぎたエイが、イイダコやマダコの稚魚を食べてしまっていることが原因のひとつと考えられています。
サメやエイを適度に獲り活用していくことが、淡路島近海の生態系を維持し、貴重な資源を守ることにもつながります。

 

水産加工業で50年の歴史を持つ武田食品冷凍株式会社。そこで培った「添加物を一切使用しない安心・安全な商品作り」の実績と信頼を礎に、地域の期待を背負い、初めてのペットフード製造へ取り組むことになりました。

社会への効果

1.安全・安心なペットフードの開発

魚の活用方法としてペット用品の開発を目指そうとしたきっかけには、ペットの健康への思いがありました。

武田さん

日本で飼育されるペットの数は年々増えていて、犬と猫だけで現在は2千万頭を超えるとされています。これは15歳未満の子どもの数を上回る数です。もはや「ペットブーム」を超えた動きになっていると感じます。
また少子化や核家族化が進む中で、ペットと飼い主の関係性も変化しつつあります。家族にとってもはやペットはパートナーであり、家族の一員のような存在になっています。その「家族」の健康を願い、守りたいと思う気持ちに応えたいと思っています。

 

ペットフードの製造については一からの挑戦となる同社ですが、すでに多くの反響と手ごたえを感じているとのこと。

武田さん

安全・安心な良い商品を製造するという私たちの経営理念は、人間に対してもペットに対しても変わりありません。これまでに培った加工技術を最大限に生かすことはもちろん、複数のペットフード専門店へヒヤリングを重ねているほか、獣医からの協力、ペットの飼い主の方からのモニタリング参加などを受けて、着実に商品開発を進めています。
協力者からの声を大切に、ペットにとって食べやすく、消化のよいものを目指しています。

 

増加するペットの健康を支えることは、これからの社会が抱える大きなニーズとなっていくことが予想されます。そんな未来を見据えながら、研究機関等と連携し、栄養価や健康増進効果についても検証を進めていく予定です。

2.漁師町の活性化

この事業が成功することで、漁師町・由良港の地域経済にも大きな影響をもたらすことができると、武田さんは見込んでいます。

武田さん

漁業を受け継ぐ担い手の不足や過疎化に加え、船を動かす燃料の高騰などで、漁師の生活は年々苦しくなっています。一回船を出すと、少なくとも5匹のサメやエイが水揚げされています。これまでは商品にならなかったこれらの魚をすべて活用し流通させることで、漁師の収入増加が目指せます。

 

武田さんには、平成26年度のキラリひょうごプロジェクト(※)を通じ、天然わかめの商品化に成功された実績があります。これを受け地元・由良港の底引き網漁師の方々から、話題性のある新たな商品開発を期待する声が多く寄せられています。
(※)漁師素潜り淡路島天然わかめプロジェクト

武田さん

試作の様子やペットフードにかける思いなどをSNSで発信していますが、すでに全国各地の愛犬家の方から多数のお問い合わせと、早く販売を開始してほしいとのお声をいただいています。地元漁師の皆様からの期待もあります。クラウドファンディングを通じてたくさんの方にこの取組みを知ってもらい、また応援していただきながら、挑戦していきます。

 

同社がこの10月より新たに掲げた社訓は「武田食品冷凍株式会社は、関わってくださる全ての方を幸せにできる会社になります!」。
暖かい眼差しで由良港を見つめ、真摯に地域と向き合う武田さんの挑戦が始まっています。

< このプロジェクトを応援したい!もっと詳細を知りたい!という方は下記のページをご参照ください >     「無添加ペットフードで漁師町活性化プロジェクト」への「ふるさと投資」もこちらから。
淡路島 未利用魚種を宝に変えるファンド(外部サイトへのリンク)

事業者の紹介

武田食品冷凍株式会社

< 会社沿革 >

昭和38年 武田 邦次商店設立
昭和63年 武田食品冷凍株式会社設立
平成 6年 両社合併

< 営業理念 >

素材の持ち味を最大限に活かした、安心・安全で美味しい食品をお客様にお届けする。
食の安全を擁立し、淡路島地場産業全体の振興を図り地域社会へ貢献する。

<参考ウェブサイト>

<ご注意(必ずお読みください)>

ふるさと投資は、元本及び分配金が保証されているものではありません。したがって事業者の財務、経営悪化などにより、損失が生じる可能性があるといったリスクが考えられます。本ホームページは投資勧誘を目的とするものではありません。また、本ホームページで紹介しているプロジェクトは、外部有識者を中心とした審査委員会の審査にもとづき選定していますが、前述のリスクを排除するものではありません。兵庫県及び(公財)ひょうご産業活性化センターは同プロジェクトに対する投資を行った結果に対し、一切の責任を負うものではありません。